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ビジネスで重要視される目標設定について
2024年10月25日11:27 AM
目標設定とは、「目的」を達成するための行動や方針、施策を設定することであり、最終的なゴールへ向かうまでに必要な複数の要素として欠かせないものです。目標設定がビジネスで重要な理由は、進むべき方向性を明確にし、時間やコスト、労力を最小限に抑えて最短ルートで目的を達成するためです。目標の達成に必要な時間やコストの把握、リソースの適切な把握や管理に役立つ一方で、適切な目標設定ができなければ、最終的なゴールが達成されないだけでなく、達成のためにやらなければならないことを洗い出せなくなってしまうことになります。
「目的」と「目標」の違いは、「目的」は、最終的に成し遂げようとする事柄や全ての行動を方向づける根拠となるものであり、ビジネスて例えるなら、企業全体で達成したい「最終的な目標」と言えます。これに対し、「目標」は、目的を叶えるために段階的に設ける指標であり、目的を目指すプロセス上での一定期間における到達地点のようなものです。複数の目標を段階的に達成していくことで目的に近づいていくという目的を追求するための手段であり、必ず目的をベースに設定しなければなりません。
目標には発生型と設定型の二つのタイプが存在します。まず発生型は、既に発生してしまっている物事に対して設定される目標です。既存のあるべき姿と現状のギャップから発生する目標のため、誰でも理解しやすく共有も容易に行うことができます。発生型目標の設定の考え方としては、「過去⇒事実⇒問題の解決」というイメージです。一方の設定型は、自らの意志で自発的に設定する目標であり、思い描く新しいあるべき姿の提案のため、なぜその目標にしたのかを明確に言語化し、周囲を納得させるだけの根拠の説明が必要となります。考え方としては、「未来⇒意志⇒新しい価値」というイメージです。
目標の設定のプロセスについては、アメリカの学者ジョージ・ドランが提唱したゴール設定のフレームワークであるSMARTの法則が役立ちます。
- S=Specific(具体的な):定性的な内容ではなく、数値化した定量的な内容であるか
- M=Measurable(測定可能な):達成度合いが測定できる内容か
- A=Achievable(達成可能な):努力すれば達成できる現実的な内容か
- R=Relevant(関連性のある):企業のミッションや自分のなりたい姿などゴールと関連性のある内容か
- T=Time-bound(期限のある):いつまでにどの状態を目指すか
ポイントは、ぼんやりではなく誰にでもわかるように表現すること、進行や達成の度合いを定量化して表現すること、希望や願望ではなく現実的で達成可能な内容を設定すること、組織の方針から外れない目標を設定すること、必ず明確な期限を設定すること、の五つになります。こうしたSMARTの法則に沿って考えていくことで、具体的で進捗管理しやすく、メンバーのモチベーションを維持できる「目的」をベースとした「目標」の設定が可能となります。皆さんのチームの目標はどのようなものですか。
カテゴリー:人事コンサルタントの雑感,目標管理
どのように目標管理活動を行われていますか。
2021年10月29日10:16 AM
コロナ禍となって約1年10ヶ月、つい二月前まで全国の感染者数が2万5千人に達する勢いでしたが、9月に入るとその数は加速的に減少し始め、現在の全国の感染者数は連日250人ほどで落ち着きを見せています。なぜ、このような減少傾向に急転したのかは、専門家でも確かな理由は定かでないようですが、少なからずワクチン接種の普及が影響していることは言えると思います。とはいえ、第6波の到来も懸念されており、まだ手放しで安心できる状況ではないかも知れません。
こうしたウィズコロナだからこそ、働く社員の皆さんにとって大切なことは、それぞれの役割や能力のレベルに沿った目標をもって毎日の仕事に取り組めているかどうかです。ただ漠然と与えられた業務をこなしていくのではなく、そこに目標をもつことにより、モチベーションの維持に繋がり、そのプロセスから多くの経験や学び、さらに達成感を得ることが出来るからです。
そこで大事なことは、そうした目標がそれぞれの社員が本人自身で設定、計画し、納得して取り組めるものであるかどうかです。部署ごとの職場目標や営業目標とリンクしていることは勿論ですが、それと同時に、それぞれの社員本人が決めているかどうかが大切です。これにより、それぞれの目標が単なる業務ノルマに陥ることなく、自主的な目標となって意欲を育むプロセスへ繋がります。
もう一つは、それぞれの目標の達成度評価を設定しておくことです。それぞれの社員の担う役割やもてる能力のレベルによって目標のレベルも異なります。全ての社員の目標を同じレベルで評価するのではなく、目標の難易度レベルを予め可視化しておくことで、それぞれの評価に対する不公平感が解消され、本人は現在の自分のレベルを素直に理解できるようになり、さらに、一つの目標が達成できたら次のステップへと、よりモチベーションを維持しながら自走して取り組むことが可能となります。
既に目標管理制度を導入されている企業が多いと思います。皆さんの職場では、どのように目標管理活動を行われていますか。
カテゴリー:目標管理
総合病院の人事コンサル パート2
2013年9月22日3:16 PM
今年の2月に「病院における人事考課制度」でお話しした内容の続きになります。
今回は、その病院の目標管理達成活動についてお話しします。
前回、お話ししましたが人事考課制度が定着したところで、上司の評価に加え、本人たち
の自己評価も加えることになり、引き続き目標達成活動を採用することになりました。
病院は、看護師、検査、放射線、リハビリ、薬剤師、保健師、管理栄養士など、多数の職
種で構成され、その職種は異なる職務と課題を担っています。また、ハードなスケジュー
ルが続く勤務状態のため、次の3点に重点をおき指導しました。
1)診療科ごとに目標をできるだけ絞り込み、そのプロセス目標を重視し、「何をどこま
で、どうするのか」の活動をはっきりさせることに留意する。
2)目標計画、期中活動、達成度評価のシート類をシステム化(自動化)し、記入の負担
度を極力減らし、シンプルにする。
3)各科ごとにモデル事例を作成し、10~20分単位の短時間の実地指導をこまめに行
う。
上記を軸に、目標達成活動全体をしっかりとまとめることができました。
今回、お話ししました病院以外にも大学、製造業、流通、サービスなど多くの分野で評価を
いただいております。
カテゴリー:目標管理
目標管理について考えること
2011年4月19日10:01 AM
目標管理は、どこの企業でもなくてはならないものだと思います。しかし、うまくいっていないところの原因は、主として目標の立て方と、それに上司と部下との間の協力関係の仕組みがうまくできていないことだと思います。
目標を上手に作り、それを期中で状況をつかみながら活動を続けていくことができれば、あとは期中の活動はパソコンで集計していきますので目標に向かっておのずとまとまって推進されていくようになります。一度点検してみてください。
カテゴリー:目標管理
社員の能力開発には目標管理制度が有効
2011年1月16日7:47 AM
従業員の能力向上には、いろいろな方法や手段がありますが、その中で目標管理制度は、経営の成果の拡大や生産性、収益性の向上、業務の効率化などに有効ですが、従業員1人ひとりの能力向上にも非常に役立っています。
本人が大事な業務について目標を立てて活動することによって自分自身の具体的な行動計画の作成や何とか目標を達成しようとして手段方法を工夫し、更に上司や上級者と密接に協力して適切な指導支援を得て自分で自立して目標達成に取り組むからです。
毎月の月次展開の過程で目標達成度を逐次チェックし、要因分析と対策の補強を通じてさらに目標に取り組むことによってその過程で本人の意識や能力もおのずから強化されます。
これも目標管理の大きなメリットの1つであると思います。
カテゴリー:目標管理
定量目標と定性目標の違いとその取扱い
2010年10月11日7:50 PM
経営には、簡単に数値で示すことができる定量目標と数値では示しにくい定性目標があります。しかも、定性目標のほうが定量目標より重要で多かったりします。
それなのに、その定性目標の目標値が数値で表しにくいばかりに、経営目標の管理からはずしている企業が多くあります。
定量目標の売上や利益、コストなどは容易に計数管理ができますが、例えば、企業のイメージアップとか社員の能力アップとかになると一概には数値にできないというだけでオミットされがちです。
しかし、それには目標計画を所謂4W1Hとか5W2Hとかのフレームにアクションプラン
やスケジュールを具体的に組み込んで作っていけば、それらをベースにして数値化することが可能です。そうでないと経営管理も目標管理も十分な運用ができません。
カテゴリー:目標管理
目標管理制度についての所感
2010年7月8日7:52 AM
この制度は、いろいろな企業で行われていますが期待通りに行われているところが少ないのが現状です。
その原因の多くは、目標計画の作り方と期中の月次管理の仕組みがしっかりできていないところにあります。
目標を立てれば目標が容易に達成できるものではありませんので、目標計画を目標値と一緒に上手に作り込み、それを期中のプロセス管理で状況推移の把握と要因分析・対策補強を継続して続けていくことが大切です。そのためには、実践的なノウハウが必要です
期中の達成活動の集計は、パソコンでシステム化し、ビジュアルにそれをフオローしていくことによって組織全体が目標に向かっておのずとまとまって推進されていくようになります。一度、そのあたりを再点検してみると良いと思います。
カテゴリー:目標管理
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