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人事コンサルティングブログ4月, 2025 | 人事コンサルティングと人事制度に特化した専門企業【マックブレイン株式会社】の公式ブログ
新入社員の早期離職の防止について
2025年4月25日11:31 AM
新入社員の3年以内の離職率は3割と言われており、この離職率の高さの背景には、昨今の売り手市場による転職の容易化という理由だけでなく、「入社前と入社後のギャップ」や「人間関係の問題」などのネガティブな要因が長年大きく横たわっています。一方で、こうした早期離職の原因となっている仕事や人間関係のミスマッチは、実は仕事の目的を知らないがためにやりがいを見出せなかったことや、職場の人たちとのコミュニケーションが不足していただけというケースも少なくありません。
そこで、折角コストをかけて採用や教育を行った人材を「組織に馴染めない」ことを理由に短期間で失わないために、「オンボーディング」が注目されています。
オンボーディングとは、新しく組織に加わった人材が職場にスムーズに適応し、早期に戦力化するための一連の流れであり、中途入社を含めた新入社員が職場やチームに早く馴染み、効率的に仕事を進められるようにサポートする取り組みのことです。また、入社後に起きやすい早期離職を防ぎ、社員を定着させる施策という意味も含まれ、新人研修が入社直後の基本的な内容に留まることが多いのに対し、オンボーディングは配属後も含めた継続的な人材育成であるため、新入社員や教育担当者だけでなく、広範囲の社員が関わるケースもあります。
オンボーディングを成功させるポイントとしては、まず、人事担当者が新入社員との信頼関係の土台を作っておくことが挙げられます。新しい職場環境で不安を抱える新入社員にとって、人事担当者が安心感を与える存在となっていることは早期適応にとても役立ち、新入社員が疑問や不安に思っている組織の情報をオープンにすることで信頼関係を得ていることが、その後の成長によい影響を与え、非常に有効となります。
次に、メンター制度を導入するなど、サポート体制を整備することです。メンター制度とは、年齢やキャリアが近い社員が新入社員のサポート役を担う制度であり、入社直後は「誰に相談すればいいか分からない」と悩むことも多いため、頼れる存在としてのメンターがいるだけで新入社員は安心して仕事に取り組むことができます。さらに、メンターが業務指導だけでなく、職場のルールや社内の人間関係構築の手助けを行うことで、新入社員のスムーズな職場適応を促し、オンボーディングの成功に大きく貢献します。
そして、上司や先輩社員が積極的なコミュニケーションを心がけることです。オンボーディングの成功には、何より上司や先輩社員の存在が欠かせません。新入社員が職場にスムーズに適応し早期に戦力となっていくためには、上司や先輩社員が新入社員のオンボーディングに積極的に関わっていくことが必要となります。例えば、業務プロセスでのOJTは勿論、チームミーティングやフィードバック、1on1等を定期的に実施することで、業務の進捗や課題、キャリアの展望について話し合うことなどは、より深いコミュニケーションが可能となります。さらに、社内イベントなどの新入社員が他のメンバーと交流できる機会を設けることも、新入社員の心理的な不安を和らげることに繋がる為、とても有効となります
こうした周囲からの積極的なコミュニケーションを通じて、新入社員は企業文化を理解し、組織の一員としての自覚を深めることで、組織コミットメントの醸成をスタートすることができます。皆さんの職場の新入社員は、職場に馴染めていますか。
カテゴリー:人材育成
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