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労働時間管理を総合対策でもっと改善しよう。

2014年10月31日 11:59 AM

一部の専門職のような職種で労働時間管理を撤廃して自由に働いてもらうようにしようという議論が続いています。

米国のホワイトカラーエクゼンプションの制度(HP内の用語集で解説しています。)を参考にして主張しているようです。米国では、特定の事務職に限って本人との合意のうえで行われていますが、それでも全体で約20%弱と云われています。米国のような個人主義、自由主義の社会でも、この程度ですから、日本のような職場全体のモラールやチームワークが大事にされる社会では、この考えはあまり広がらないように思われます。

それよりも、一般の企業では、既に労働法規で施行されている労働時間管理のいろいろな方法を総合的に活かしていくことによって、より成果をあげることが可能であると考えます。

例えば、フレックスタイム制によって、就業時間を職種や職場で業務状況に合せてコアタイムの時間帯などを変えていくことで成果もあがり状況も改善することができます。一部の企業では、午前の時間にコアタイムを設定し、時間を長くして効果をあげています。また、変形労働時間制を上手に使い、1ヶ月の総労働時間を繁忙日に合わせて使えば、労働時間を有効に活かし成果をあげることもできます。1年単位でも季節変動や業務の繁忙に合せて3ヶ月ごとのスケジュールで労働時間の編成を行えば、従業員の負担もそれに合わせて軽減でき、より成果をあげることが可能です。その他、特定の従業員に片寄る残業時間も全員で対応できる体制や仕組みを工夫することによって、実際に減らしていくことが可能です。

このように、総合的な対策で労働時間をもっと活かしていこうではありませんか。

カテゴリー:人事コンサルタントの雑感

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