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12月から従業員のストレスチェックが義務化されます。

2015年11月30日 11:05 AM

企業の従業員の心の不調による疾病が年々増えており、健康を害する人たちによる損失が著しく増加しています。このため、従業員の心の健康状態を年に1回調べる「ストレスチェック」が、この12月から義務付けられることになっています。

従業員の心の不調を原因とする経済的損失は年間で約3兆円近くに上るとの試算もあり、精神障害分野の労災請求件数も年々増加しています。

この12月1日施行の改正労働安全衛生法で、医師などによるヘルスチェックが義務付けられ、従業員50人以上の事業所を対象にこれから1年間の11月末までに最低1回のヘルスチェックを行う必要があります。

どこの企業でも心の傷害による災害が増えており、これらの対策は急務です。企業によっては、ヘルスチェックを年1回だけでなく年2回実施するところもあり、さらに、ヘルスチェックだけでなくストレス傷害対策として従業員の健康意識の向上や生活改善のための研修やヘルスチェックルールを実施する企業も多くなっています。

このメンタルヘルスの傷害は企業の中での長時間労働や過密な業務スケジュールなどによるだけでなく、個々の生活上の大きな負担(介護や育児等)なども加わって発症している傷害なので、個々の企業において根本的な対策が求められる課題です。

近年の少子高齢化による労働力人口の減少が、これにさらに拍車をかける状態になっており、従業員の心の傷害やストレスに起因する様々な疾病に対して、企業の充分な配慮と対策が益々必要になっています。

カテゴリー:人事コンサルタントの雑感

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